世界中のアーティストに影響を与えた葛飾北斎の苦悩の半生を描いた舞台、”The Life of HOKUSAI”。
北斎は脳卒中で倒れ筆が持てなくなっても、大火事で全てを失っても、不屈の精神で復活し大作を描き上げた。
自分は天と地のエネルギーを結ぶ存在であり、龍の化身だ!と思っていた彼に恐いものはなかった。
ただ一つ、妻の突然の死を除いては ...。
日々やりたいことに夢中になり、献身的に支えてくれていた妻小兎(こと)には感謝の言葉もかけずじまい。
ところが北斎が脳卒中から復活した翌年、小兎は突然亡くなってしまう。
彼は小兎の死を大変後悔した。
「絵でどれほど認められようが何の意味があるのか?」
「大切な人をどれほど安らかなに送ることができたのか?」
北斎はこれらの想いを全て、絶筆「富士越龍図」の龍に込めて描き上げる。
そこで北斎が見たものとは・・・。